【事例5】股関節事故後の心身疲労               
                              
・大手企業の御主人様と長く海外生活をされていた60代前半の奥
様。思いもかけず、友人達との食事会の後、レストランの出口で転
倒して股関節を骨折。ただちに御本人の骨接合と骨移植で手術は成
功したが、2年後に骨頭壊死、そして6年後に再手術。しかしなが
ら、術後、更年期障害も加わってか、下記種々の症状に悩まされ続
けた。                           
・・・・嘔吐、咳込み、頻尿、睡眠不足            
・・・・顔面・手足の痺れ                  
権威ある数カ所の医療機関にて、血液検査・MRA・X線検査等。
患者様曰く「ありとあらゆる診断を受けたが、脊椎狭窄症・自律神
経失調症、果ては膠原病等と病名は頂戴したももの症状の改善がな
かった」由。                        
・たまたま、親戚筋から当院を紹介され来院された。股関節手術自
体は定期的診断も続き医学的には順調な回復模様であるが、手術箇
所の緊張は続き、歩行が辛い。さらに、転倒時の打撲もあってか、
首肩凝りもひどく、上記症状に相変わらず悩み続けておられ体調が
悪い。                           
・早速、脳脊髄液の循環の程度、また両足長の差の測定をした。脳
脊髄液の循環は術者が測定できない程微弱であった。両足長差は3
cmと大きい。後者は股関節手術によることも考えられるが、頸椎
・肩の凝りがひどいとのこともあり、手術に全て原因しているとは
思えない(その後の長期測定から、手術による両足長差は2cm程度
と推定)。内臓器管の緊張による両足の長さの差は、上記手術を考
慮して1cmと算出─副交感神経改善が自ずから必須である。一方、
前述のように脳脊髄液の循環も悪いので循環促進-交感神経の高揚
も要す。さらに、首・肩の凝りがひどい、との患者様の主訴にも配
慮し先ず頸椎の施術に着手。頸椎は、両神経の経路であるので、両
者の高揚とバランスに期待した。               
┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄                    ╶╴副交感神経・交感神経の高揚とバランス╶─╴
・・・首・肩凝りの減少╶────頸椎・肩・肩甲骨周囲の和らげ
・・・(顔・手足の痺れからの開放)
                                                       ・・・酸素の供給促進──────喉頭・気道・肺 ╶─╴
・・・(咳の抑制)
・・・拍動の落ち着き╶─────心臓
・・・栄養貯蔵╶────────肝臓
・・・・・・・・消化促進╶───食道・胃
・・・栄養吸収促進╶──────小腸
・・・・・・・・水分吸収・排便促進╶─大腸
・・・・・・・・排水促進╶──────腎臓
                                                       ・施術方法と施術結果を図1と図2に示す。                                   ・施術を続けた結果、御自身、首・肩の凝りが初回から楽になり両
自律神経の改善に役立ったものと解釈した。嘔吐も10回の施術で
ほぼ無くなり、顔・手足の痺れも、以降気にならず、睡眠不足も減
少した。また、咳き込み・頻尿も3ヵ月程度で、いつのまにか無く
なり、日常生活に元気が蘇り、長いこと控えていた御自宅へ御主人
様の客人をも招待出来るようになった。心身が和ぐ深呼吸たぐいの
呼吸を、いつのまにかするようになってきた、とは患者様の言。 
・股関節に対しても、無理な力によらない当院の施術方法が本人の
期待にも沿い、また主治医の賛成も得て好結果が長いこと続いてい
る。頸椎施術の効用と相まって、斯部への施術により緊張が和ぎ、
歩行が楽になった。日常生活において、身体全体の和ぎともなり感
謝感激の由。・倦まず休まず、5年余の間、当院の施術を続けて頂
いていることは、体調の順調な回復・健康増進にお役にたっている
ものと思われる。患者様・施術者共々大変喜ばしい。      
・最後に、患者さんからのもう一言を。本記事の如きは、患者さん
御自身、はては御家族に御迷惑を掛けることになりはしないか、と
施術者は危惧したのであるが、患者様曰く、「日本でも屈指の権威
ある数者の御医者に御診断願った結果は、病名不明、改善に至らず
、ノイロ-ゼ的状態が続いていた。そのようなおり紹介を受け、矢
も楯もたまらず当院をお訪ねして、頸椎主体の施術により自然治癒
力の高揚に負い、全身の回復に至ったこと。また、股関節なる部分
的施術にも関わらず一瞬、救われたごとき脱・緊張感-和らぎに見
舞われ、身体全身の和らぎに至ったこと。本体験は、私自身の記録
に残したいし、また、同類の病に苦しむ友の会の方々にも知って頂
きたい。本記事は、むしろ私からのお願い、お礼です」。    
・エンジニアとして世界的にも御高名な御主人を支え、御立派な御
家庭を築いてこられたばかりか、ボランチア的社会貢献にも力を合
わせておられる奥様・御夫妻の更なる御健康に本施術がお役に立つ
ことを祈願いたします。