【事例3】膝の痛み

 

 定年退職した御主人と悠々自適に暮らしている70歳代前半の奥様。地域の自治会はじめ、世の為、人の為に意欲的に活動しておられる。上記オステオパシ─施術院と住いが隣接してることもあり、4年前から健康の為にと治療を受けている。また、10年程前からご近所で日本舞踊をも習っており、なにかと足腰を使うことが多い模様である。

 

 今年5月末、急に、膝が痛く正座ができないと来院した。診断したところ痛みのある膝の周囲、即ち膝の内側・うしろが腫れていて、かつ関節の内側の半月部にも腫れと固さがみられた

また、太股(ふともも)のうしろの筋肉が固かった。図1─1足の症状,図1─2膝の解剖図より、膝の内側は半膜・半腱様筋による。膝を135度に曲げ、膝のうしろ側に両手を入れ、腫れ部内にみられる固い部分を中心にロ─リング状の圧接を加え(図2─1参照)、固い部分を柔らかくして血液の流通を図った。腫れも自ずから減少した。

 

 なお、同時に太股の固さも消失した。また、膝の前部内側面の痛みは明らに半月板によるので、図2-2による施術により半月板の位置の改善を図った。上記一連の施術により、不具合であった足部の痛みが激減したので患者さんは大喜び。